Webライター初心者に向けて、文章作成の基本ルールをわかりやすくまとめました。
この記事では、「主観を捨てる」「結論を先に伝える」といった大切なポイントから、文法のチェックや接続詞の使い方まで、意識すべきコツを紹介しています。
さらに、図の使い方や文章を簡潔にまとめるテクニックも解説。これらのアドバイスを参考にすることで、より読みやすくて、わかりやすい記事が書けるようになります。
主観を捨てよう
「思います」などの主観的な表現は避けましょう。記事が個人的な感想に偏らないよう、冷静に客観的な内容になっているか確認してください。
記事はあくまで読者に信頼されるための情報源であるべきなので、感情や個人的な意見が混じると信頼性が下がります。まずは、書いた文章が客観的な事実に基づいているか、冷静に確認しましょう。
結論はできるだけ最初に伝える
見出しに対する結論や重要なポイントは、できるだけ冒頭に書くのが基本。読者にとって、すぐに答えが分かるように心がけましょう。
読者は忙しいので、最初に「結論」を知りたがります。見出しのすぐ下に、伝えたいことの結論や要点を明確に書くことで、読者が記事全体を読むかどうか判断しやすくなります。
例えば、商品レビューであれば、「この商品はコスパが良く、初心者におすすめです」と最初に結論を示し、その後に具体的な理由を説明するような形がベストです。
文法を意識して書く

文章を書く際に気をつけたいのが、主語と述語の関係や時制です。次の項目に注意して文章を作成しましょう
- 主語と述語の関係が正しいか?
- 主語を省略する場合、前の文とつながっているか?
- 受動態と能動態を正しく使っているか?
- 時制が統一されているか?
日本語では主語が省略されがちですが、前後の文脈で主語が曖昧になっていないか確認しましょう。
また、受動態と能動態の使い分けも大切です。例えば、「〜されました」よりも「〜をしました」の方が、動きが感じられて、読者にとって読みやすくなります。

自然な流れで書くことを意識すると、文章がスムーズに読めるようになりますよ。
不要な理由付けを避ける
「〜だからです」「なぜならば」など、いきなり理由を述べるのは避けましょう。問われてもいない理由を答えると、幼稚な印象を与えてしまいます。
読者に自然に伝わる流れを意識し、必要なときにだけ理由を説明しましょう。理由を説明したいときは、「たとえば」「実際に」などのフレーズを使って、具体例を交えながら説明すると、よりスムーズです。
接続詞は必要かどうかを考える
接続詞を多用していませんか?論理の流れを強引に展開していないか確認しましょう。
接続詞は便利なツールですが、乱用すると文章が無理に繋がっている印象を与えてしまいます。接続詞を使う際は、「本当にこの場面で必要か?」を考えましょう。
例えば、「しかし」や「そのため」などは、しっかりと文脈に合った使い方をしないと、読者が混乱してしまうことがあります。接続詞に頼らなくても、文章の流れが自然になるように構成を工夫することも大切です。



話の流れが接続詞に頼りすぎていないか、本当に必要な接続詞なのか考えてから使いましょう。
「なので」「ですので」を文頭に使わない
「なので」「ですので」は文頭ではなく、文章の中で使いましょう。
「なので」「ですので」といった言葉は、会話ではよく使われますが、文章では避けるべきです。これらは接続助詞なので、文頭に使うと不自然になってしまいます。
代わりに「そのため」や「しかし」など、文頭で使える接続詞を活用しましょう。これにより、文章全体が引き締まって見える効果もあります。
自然な敬語を使う
「〜になります」といった不自然な敬語(いわゆるファミレス敬語)は避けましょう。
「〜になります」というファミレス敬語はよく耳にしますが、実際の文章では避けた方が無難。「〜です」「〜ます」といったシンプルな敬語が自然です。
また、「〜をお持ちします」のように、無理に敬語を重ねると不自然になるので注意。読者に対して誠実で、わかりやすい表現を心がけましょう。
並列関係が成立しているか確認する


「と」「や」を使って並べるときは、文法的に同じカテゴリーのものを並べるようにしましょう。
例えば、「料理と掃除」と「料理や食べ物」のように、並列する項目が適切でないと読者に違和感を与えてしまいます。
良い例
- 「彼女は映画を観るのと、料理をするのが好きだ。」
- 動作の内容がどちらも動詞の名詞形(動名詞)で並列になっています。
悪い例
- 「彼女は映画を観るのと、料理が好きだ。」
- 「映画を観る」と「料理」が並列になっていますが、一方が動作で一方が名詞です。こちらも「料理をする」と動詞の形にすると良くなります。



また、「〜たり」はセットで使うのが日本語のルールなので、つい片方だけで使いがちですが避けるようにしましょう。
語彙の連続使用を避ける
同じ言葉が何度も出てくると、読者が飽きてしまいます。文章にバリエーションを持たせるため、類義語を使ったり、言い回しを工夫しましょう。
例えば、「大きい」という言葉を何度も使う代わりに、「広い」「巨大な」「立派な」といった言葉を使い分けることで、文章に豊かさが生まれます。
一文は簡潔にまとめる
長い文章は読者にとって読みにくくなりがちです。一文は短くまとめ、余計な修飾語や説明は省略しましょう。
ただし、短ければ良いというわけではなく、必要な説明はしっかりと加えて、バランスよく文章を仕上げることが大切です。簡潔でありながら、読者に必要な情報を過不足なく伝える工夫をしましょう。
「形容詞+です」は避けよう
「〜綺麗です」「〜楽しいです」という表現は、文法的には違和感があります。
形容詞に「です」をつけるのは、会話では許容されていますが、文章では避けた方がよいでしょう。自然な表現に置き換えて、読みやすい文章を心がけましょう。
比較級や最上級を使うときは慎重に
「最も」「もっと」といった比較級や最上級を使うときは、表現が誇張になっていないか注意しましょう。
例えば「最もおすすめ」や「もっと良い」といった表現は、具体的な理由やデータがないと信頼性が欠けてしまいます。できるだけエビデンスを元に、信頼性の高い表現を選ぶことが重要です。
因果関係と逆説を確認する
「〜だから」「〜ですが」などの表現が、きちんと因果関係や逆説を示しているか確認しましょう。
特に「しかし」「そのため」といった言葉は、前後の文脈に合わないと不自然な文章になります。文全体の流れを確認し、論理的なつながりを意識しましょう。
「前述のとおり」は避ける
読者が必ずしも文章を最初から読むとは限りません。「前述のとおり」などの表現は避け、どこから読んでも理解できるように書きましょう。
各段落が独立して読める構成にすることで、読者の利便性が高まります。
図を活用して読みやすくする
文章だけだと読みづらく感じることもあります。適度に図やグラフを挿入して、読者が視覚的に情報を理解できるようにしましょう。
特に長い文章では、H2見出しごとに1枚くらい図を入れると、全体のバランスが良くなります。図は文章の補足として、内容がより伝わりやすくなるよう工夫しましょう。
おわりに
文章を書くときは、簡潔でわかりやすいことが大切です。主観を控えたり、文法をきちんとチェックするだけでも、読みやすさはぐっと上がります。
さらに、結論を先に述べる習慣や、適切に図を使うことで、プロっぽい仕上がりに。
今回のポイントを意識しながら書き続けていけば、誰でも自信を持って書けるようになりますよ。
まずは、小さなステップから始めて、ライティングスキルを磨いていきましょう!