【デザイナー3人に聞いた】在宅デザイナーを目指す前に知っておくべきこと

こんな人に読んでほしい!

  • デザイナーとして収入を得たいと考えている主婦
  • 副業で在宅ワークをしたいと思っている会社員
  • 在宅デザイナーのリアルを知りたいと思っている人

在宅ワークで「デザイナー」を目指す人は多いのですが、会社員や主婦が在宅ワークでデザイナーを選ぶ際には、考えておきたいポイントもいくつかあります

私はデザイナーではありませんが、仕事でデザイナーの方と関わることが多く、身近でその大変さも目にしてきました。

見様見真似、独学でバナーやサムネイル、SNSの投稿画像を作るくらいならできるようになりましたが、プロとしてデザインの仕事をするのは一筋縄ではいきません。

この記事では、主婦や在宅で仕事をしたい人がデザイナーを目指す前に知っておくべき現実とどうやってデザインを学べばいいのかを3人のデザイナーさんと一緒に解説していきます。

きっとなにかしらのヒントが見つかるはずです。

F江さん

さとさんとは大阪の広告代理店で一緒にお仕事をしていました。二人の子どもがいて、一人は幼稚園に通っているため、空いた時間を活用して仕事をこなしています。

N尾さん

現在さとさんと仕事をしているデザイナーです。ライターさんから指示のあった内容で図やグラフ、イラストを制作しています。

M島さん

大阪の広告代理店で一緒にお仕事をしていました。企業のパンフレットからロゴデザインまで、幅広く仕事を手がけています。さとさんには個人的にWordPress案件もお願いしたことがあります。

目次

デザイナーを避けるべきと言われる理由(デメリット)

ノートパソコンとタブレットでWEBデザインの仕事をしている男性

副業や在宅ワークへの関心が高まる中、デザイナーは人気の選択肢の一つです。

特に主婦の場合、家事や育児と両立しながら自宅でできる仕事として、「クリエイティブで、好きな時間に作業できるデザイナーに挑戦したい」と思う方も多いのではないでしょうか。

ですが、実はデザイナーという職種には、初心者が見落としがちな難しさがあるんです。

ここからは、私がディレクターとして、デザイナーさんとやり取りをしたり、実際にデザイナー的な仕事を任されたりした経験から、デザイナー職を避けるべき理由をデザイナーさん3人と一緒にリアルに書いていきます。

初期投資と高いスキルが求められる

デザイン業を仕事にするには高性能なパソコンや専用ソフト、場合によってはペンタブレットなどの設備が必要です。

F江さん

デザインソフトの利用料も継続して発生するので、初期費用だけじゃなく月々の出費も考えておく必要があります。

また、ソフトを使いこなすためには練習が欠かせません。私も自己流で画像編集を学びましたが、最初は基本操作を覚えるだけでも苦労しました。プロレベルのデザインスキルを身につけるには、かなりの時間と努力が必要です。

私がラッキーだったのは、仕事を通してPhotoshopの使い方を学ぶ機会があったことです。しかし、扱っていたのはあくまで画像処理で、本格的なデザイン業務ではありませんでした。

N尾さん

もし、このとき少しでも自分に投資してデザインの基礎を学んでいたら、今ごろもっと幅広いスキルが身についていたと思うよ。

競争が激しく安定収入を得にくい

デザイン業界は競争が非常に激しい分野です。特に在宅でのデザイン業務は、フリーランスや副業の方が多く参入しており、実績やスキルで差をつけないと仕事を安定的に得るのは難しいというのが現実です。

私が仕事で関わっているデザイナーの方々もクライアントの期待に応えるために、技術の習得やトレンドのキャッチアップを欠かさない努力をしています

それを見ていて思うのは、デザイン初心者が、価格競争やスピード対応で稼ぐのは厳しい面があるということです。

M島さん

仕事を継続的に受注するには、クライアントから信頼を得るための高い技術や迅速な対応、さらにはトレンドの把握が必要!

N尾さん

特に実績が少ない段階だと、差別化が難しいので競争の激しい環境で安定収入を得るには相当の努力が求めらるよね。

時間管理が難しく、家事・育児との両立が難しい

子どもがいるリビングで在宅ワーク中の女性

デザイナーの仕事は納期がシビアです。クライアントの要望に合わせて修正を繰り返す場合も多く、柔軟に対応できる時間がないと厳しい場面も……。

家庭の事情で急な対応が難しい場合もあるため、在宅ワークでありながら、自由に使える時間が限られるのもデザイナー職の難しさの一つです。

実際、デザイナーさんには子育て中の主婦が多く、子どもが学校へ行っている間の数時間で仕事をしたり、夜に作業したりとスケジュール調整しています。

納期によっては、夜中や早朝に作業するデザイナーさんもいて、ディレクターをやっているときはデザイナーさんに合わせて夜に打ち合わせをすることもありました。

F江さん

子どもが学校へ行っている間の数時間で仕事をしたり、夜に作業したりとスケジュール調整しています。納期によっては、夜中や早朝に作業することもあります。

M島さん

在宅ワークでありながら、実は自由に使える時間が限られるのもデザイナー職の難しさの一つだよね。特に家庭の事情で急な対応が難しい場合、納期や修正依頼に対応しきれずプレッシャーがかかることもあったなあ。

クライアントとのやりとりが負担になることも

デザイナーはクライアントの要望を形にする仕事なので、クライアントとのやりとりが多く発生します。クライアントからのフィードバックに応えながら、何度も修正や調整が必要なこともあり、特に初心者にとっては負担が大きく感じられるかもしれません。

私も仕事でデザインに関するやりとりを経験したことがあるので、めちゃくちゃわかるんですが要望をうまく反映させるのは簡単ではありません。メールやLINEなどの文章では伝えるのも、汲み取るのも難しいので、電話やオンラインでのすり合わせが必要になることもよくありました。

N尾さん

ここで物を言うのがデザイナーとしての「引き出しの多さ」だよね。これには経験値が必要で、デザインを少し齧ったくらいでは、対応できない場合もあるよ。

デザイナーに向いていない人って?

F江さん

「こだわりが強すぎる人」は苦労するかもしれません(苦笑)クライアントの要望や指摘を受け入れられず、打ち合わせ中、険悪な雰囲気になったデザイナーさんもいます。

N尾さん

デザイナーってデザインだけできればいいってもんでもなくて、コミュニケーション能力が必要だよね。クライアントからの要望をしっかりヒアリングしないといけないし。人とのコミュニケーションに苦手意識がある人は厳しいかも。

M島さん

新しいことに興味がなかったり、デザインのトレンドを追いかけて学ぶ意欲がない人は向いていないと思う。

そのほか、私が思うに「自己管理が苦手」「細かい(地味な)作業が苦手」という人は、デザイナーに向いていないと思います。

もちろん、これらの要素は経験を積むことである程度克服できる部分もありますが、「向いているかどうか」を考えるうえでの参考になると思います。

自己管理が苦手な人

デザインの仕事は納期が厳しく、自己管理が必須です。進行管理ができないと、仕事のペースについていけなくなる可能性があります。

細かい作業が苦手な人

デザインには細かな調整や配色、レイアウトの繰り返しが必要です。細かい作業や、納得いくまでやり直す根気が苦手な方には向かない場合もあります。

デザイナーを目指す場合のおすすめの方法は?

ノートパソコンでロゴデザインをしているところ

それでもやっぱり、WEBデザイナーとして稼いでいきたい!在宅でできる仕事としてWEBデザインを本気で習得したいなら、オンラインスクールで学ぶのがリスキング(再学習)の観点からも非常に効果的です。

私自身、ディレクターとしてデザイナーさんと日常的にやり取りをしたり、(デザイナーではないにもかかわらず)デザイン業務を任された経験があるため、独学でデザインを学ぶことの難しさや、そこにかかる膨大な時間を実感しています

正直なところ、独学で本格的なスキルを習得するのは途中で挫折してしまうことが多いです。趣味でデザインに触れてみたい、自分のブログの見栄えを少し良くしたい、といった目的なら独学でも可能ですが、それでは収入に繋げるには程遠いのが現実です。

F江さん

時間とお金はかかりますが、独学で少し学んだ人も、これからデザイナーとして収入を得たいと考えているのであればスクールを利用することも視野にいれてください。結局がそれが一番効率的です。

スクール以外にも学ぶ方法はある!

オンラインでレッスンを受けている人

在宅でデザイナーを目指す場合、スクール以外にもさまざまな方法でスキルを習得することが可能です。以下は、初心者が在宅で学びやすい方法をいくつかご紹介します。

1. オンライン動画プラットフォーム(YouTube、Udemy、スクーなど)

YouTube

無料でデザインの基礎から応用まで幅広い動画がアップされています。特にIllustratorやPhotoshopのチュートリアルが豊富です。

Udemy

Udemyは有料ですが、初心者向けから上級者向けまで質の高い講座が揃っており、効率よく学習できます。

【Schoo(スクー)】

Shcoo(スクー)は、パソコンやスマホを使っていつでもどこでも学べるライブ動画学習サービス。参加型のライブ授業と、8,500本以上のアーカイブ授業があり、デザインに関する授業もたくさんあります。

2. 書籍で基礎を学ぶ

デザインやカラー理論、レイアウトの基礎を学べる書籍も多く出版されています。実践的なツールの操作に加え、デザインの考え方やルールを理解するのに役立ちます。

特に「デザインの基本」や「カラー理論」の本は、一度購入して手元に置いておくと復習や応用にも便利です。

3. オンラインの無料リソースでアウトプット

人気のデザインツールCanvaは、無料プランでもかなりの機能が使え、初心者でもデザインの実践ができます。テンプレートを使ってレイアウトや配色のセンスを磨けます。

慣れてきたら、早めに有料プランに切り替えることをおすすめします。利用できる素材やテンプレート、フォントの種類が格段に増え、デザインの幅が広がります。

4. 模写やフリー素材での実践練習

「オンラインの無料リソースでアウトプット」にも通じる話ですが、既存のデザインやフリー素材を模写することで、配色やレイアウトの感覚が自然と身につきます。

例えば、広告バナーやロゴを模写し、完成したデザインと自分の作品を見比べることで、細かな違いや改善点を発見できるようになります。

実践的な練習としては、PexelsやUnsplashなどのフリー素材サイトから写真やアイコンをダウンロードし、それらを使って実際にデザインを作ってみるのもおすすめです。

私自身、こうした模写トレーニングをかなりやりました。1日中これだけに取り組んでいた時期もありましたし、今でも仕事のちょっとしたデザイン業務や、自分のブログを通して継続的に練習しています。

デザインは「見て学ぶ」だけでなく、「手を動かして作る」ことが上達の近道です。

まずは身近なデザインを真似しながら、少しずつ自分の表現を磨いていきましょう!

5. クラウドソーシングで小さな案件に挑戦

何かしらのデザインツール(Canva、Photoshop、Illustratorなど)の使い方に慣れてきたら、実際に小規模なデザイン案件に挑戦し、少しずつ実践的なスキルを磨くのがおすすめです。

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトには、バナー作成やSNS投稿用の画像制作など、初心者でも取り組みやすい案件が多数あります。まずはこうした仕事から始めて、クライアントワークの流れを掴んでいきましょう。

ただし、名刺やロゴデザインは要注意!

これらの案件はデザイン理論やフォント選びの知識が必要なので、安易に応募したり受注したりしないように気をつけましょう。

さと

名刺やロゴデザインは、初心者が何の知識もなく手を出すと、素人感丸出しのダサいデザインになりがちです。

まずは比較的シンプルな案件で経験を積みながら、少しずつスキルを磨いていくことが、長く続けるコツです!

7. デザイン関連のブログやポッドキャストを活用

デザイン関連のブログでは、最新のデザイントレンドやツールの活用法などが紹介されており、インプットの幅を広げられます。

さと

noteやPinterestで探すのもおすすめです。

ポッドキャストにもデザイン系の発信をしている人がいます。移動中や家事の合間に学べるため、視覚以外のインプットとして役立ちますよ。

デザイナー以外でおすすめの在宅ワーク

コーヒーを飲みながら在宅で仕事をする男性

もしデザイナー職が難しいと感じた場合、他にも主婦や在宅ワーク初心者が取り組みやすい仕事はたくさんあります

たとえば、WEBライティングやカスタマーサポート、データ入力など、時間の融通がききやすく、比較的始めやすい仕事もたくさんあります。在宅でスキルを活かせる他の選択肢を探すのも一つの方法です。

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在宅デザイナーを目指す前に知っておくべきことまとめ

副業や在宅ワークでデザイナーを目指す際には、スキル習得や競争の厳しさなど、初心者には多くのハードルがあります

クライアントによっては無理な依頼があったり、何度も修正が求められたりと、悩みは尽きません。それでも在宅ワークは、自分の可能性を諦めず、挑戦を続けられる働き方だと実感しています。

オンラインスクールを活用すれば、効率よくスキルを学び、自信を持ってデザイナーとしての第一歩を踏み出せるはず!学習内容と自分のスキルアップのマッチングを重視し、無理なく続けられるスクールを選びましょう

また、今の環境や状況でデザイナーを目指すのが難しいのであれば、デザイン以外の在宅ワークも視野に入れ、自分に合った働き方を見つけてほしいなと思います。

この記事を書いた人

在宅ワークを始めようを運営している50代主婦の「さと」です。在宅ワーク歴は2025年で10年目になります。体験談なども交えながら、在宅ワークに関する情報を日々更新しています。

雑記ブログ「フォトコト-在宅ワーカーのくらしブログ」も運営中です。

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